フクロウと水浴び

フクロウは水浴びがとても好きで、気が向けば毎日でも水浴びをする。

フクロウの羽根は、普通の鳥の羽と違って水に濡れるとすぐ中まで水が染み込んでしまう。油がついていると羽音がしてしまうので、隠密行動に向かないらしい。頭のてっぺんと背中の真ん中以外は、霧吹きなどで水をかけてもあっという間に水を吸い込んでしまうほど。

↓水浴び直後のニシアメ



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で、毎日水浴びをするわけだが、濡れた羽ではほとんど飛べない。体が重くなるのもあるけれど、むしろ羽が空気を受けることができなくなるから。この状態のフクロウは歩く濡れモップ状態で、歩いた後に点々と水たまりを残すほど。

幼いうち、濡れた本人はドレくらい自分が飛べないのか理解できないので、いつも飛んで行けるところに飛んで戻ろうとして、そのまま落下すること多数。足で蹴って踏み切って、一生懸命翼をばたつかせるのだけれど、そのまま放物線を描いて落下することがよくあった。
そして地面の上で、何で飛べないの？　と不思議そうに辺りを見渡す。
人間が見ているのをみつけて、きっと睨みつけ「何かした！？（怒）」と見当違いの八つ当たりまでしたりした。
そして後には水たまりがあちこちにできて始末に困る・・・。



ある程度年齢を経ると、水浴びしても自分が飛べないことが理解できてくるのか、いきなり飛ぼうとしないで、脚力だけでトントンと上の方にあがっていく。そして一番上で、翼の水を震わせて落としたり、犬のように身震いをして、少しでも早く水分を乾かそうとするのだ。

・・・段々気も大きくなって、人間がいようがいまいが平気で水浴びもするし。飛べないくせに人間から30センチと離れていないところで、水浴びする度胸はすごいなぁ。一応終わったら慌てて上の方に戻っていくけど。
水たまりができないのはいいけれど、上空で身震いされると、細かい水滴が飛び散って冷たいんだよね・・・。嫌がらせか？

真冬でも、見ている方が寒いのに平気で冷水で水浴びをする。後で小刻みに体を震わせているところを見ると、多分寒いに違いないけれど、それでも水浴びは欠かさない。
よほど水浴び好きなんだなぁと感心するやら呆れるやら。
下手な人間よりよほど清潔好きなのかもしれない。

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